今はどこも鈴緒を上げて鳴らせないようにしているようです。鈴が本来の役にたっていない今が磨きのいい機会でしょう。
黒っぽく変色した鈴は状態によりますが手磨きでも1時間程度でかなり綺麗になります。手順としては台所用の磨き粉をつけたスポンジで表面のザラザラした汚れ錆を落とします。次にピカール等の研磨剤を布につけてひたすら磨きます。
次第に綺麗な銅色になり、やがて黄色っぽく変化していきます。黄色になったらあとは磨き粉でついた荒い研磨傷を消すためにさらに磨きます。ここまでくると、どんどん金色に輝きだすので、指は疲れていても楽しく作業を続けられます。
鈴には凹み傷があるかもしれません。ここの錆は手での磨きではなかなか消えませんが一度でなんとかしようと思わない方がいいです。定期的な磨きでそういった磨きにくい箇所も次第に光始めます。
真鍮製らしい黄金色になったら脱脂スプレー(パーツクリーナー)で油分と細かい傷内の汚れを洗い流しましょう。その後は車用のコーティング剤を何度か塗れば何十年も経っていてもピカピカな本坪鈴になります😄
数か月もすれば薄っすらと曇りますがその時は5分から10分磨くだけで光ります。これを何度もしていれば鏡のようになっていきます。
#おっさんが見事にうつりましたので自主規制。
大きな鈴は高額です。氏子減少の昨今、気軽に買い替えるわけにはいかないと思います。氏神様の宮司さんに相談して、境内社の小さな鈴の磨きの許可をいただけたら試してみてほしいです。小さな物なら大失敗しても少額ですみますから。大きな鈴はそれからでも遅くないです。
鈴緒を振ると黄金の鈴がガランガランと気持ちよく鳴る! 一気に気持ちがほわほわになるはずです。コロナ禍が過ぎ去った後、神社で(コロナを警戒する日々からの解放の)喜びに満ちた鈴の音が響きますように。
#神職と氏子崇敬者は神社維持の両輪だと思います。神社のことは神職が専門家だから全て丸投げ……はよくないはずです。もちろん神事については神職の指示に従わなければなりませんが、いかに神社を気持ちの良い場所にしていくかは遠慮なく相談していいと思うのです。神職側からいろいろとお願いをすると煙たがられるとあまり言わないようにしていることもあると思いますので。