倉敷、岡山の神社を例によってグーグルマップで探していて、好みの雰囲気のこの稲荷をみつけました。グーグルのクチコミで由緒の説明をしてくれていた方によると、”干拓工事が上手くいかないので神に祈ると夜に白銀の狐が現れて海岸線を歩いて足跡が残った。そこに土手を築くと上手くいったので、神使の狐だったとわかり、神社を建てた”だそうです。ありがたい説明で興味を持ったのでポンコツを走らせたのでした。
目次
【御祭神】
宇迦之御魂神(由緒看板が見当たらないがおそらくそうでしょう)
【稲荷神社への道】
国道2号妹尾西交差点で曲がって岡山県道153号を走って南下します。すぐに道なりに右に曲がって行くのが県道21号です。このまま2.5キロくらいの所にあるのが以前記事にした興除神社です。
そこからさらに1.5キロほど進んだ丙川西交差点に細い川があります。橋の向こう側をすぐに右折して土手の上の道を100メートルちょっと行った所が駐車にちょうどよい場所です。交差点からは神社がよく見えますからどこからでも神社周囲の道を走ればここに着けます。写真は神社から見た物。
駐車場としての場所はないようですが、境内入口の車止めまでが道から少しひっこんでいて一台とめられそうでした。
【車椅子使用の方のための情報】
ここは素晴らしいことに完全に平です😆 駐車スペースから社頭へは舗装路で、鳥居の辺りにありがちな段差も無し。拝殿前の段差もないので車椅子の方でもお賽銭箱に自分で入れられます。
本殿向かって右の参道にはわずかな段差があるにはあるのですが、左のはそのまま本殿下まで行けるでしょう。幣殿下の通路は低いのですがくぐれるのではないかと思いました。
【境内の様子】
稲荷神社(曽根)社頭
拝殿
本殿
社殿全景
神社遠景
荒神社
狛犬(前足の付け根まで40㎝くらいある大きな狛ちゃんです)
拝殿前狛狐
【お詣りをおえて】
宇迦之御魂神の他に倉稲魂神とも書かれるように稲穂が稲荷の象徴です。新田開発のための干拓地らしく今も周囲に田んぼが広がっています。山の麓ではありませんが稲荷には相応しいように思えました。この神社は朱の鳥居がなく、赤い幟もないので遠くからだと稲荷っぽくありません。
注連柱からすぐ一の鳥居になっていて、ここをくぐった途端、急激な温度低下を感じました。凛とした感じというのか……少し厳しい感じというとちょっと言い過ぎな気もします。本殿からは気がふきおろしてくるのがわかります。干拓地として200年過ぎているとはいえ、一部の山のような強力な土地の気があるのではないはず。この感じはお狐様達に力があるからではないかなあと考えました。
その証拠ではないですが、この神社境内には特別ここが凄い! という場所はないそうです。その替わりにどこもきゅっとしまった良い気が満ちていると思います。
最近の紹介ではご眷属のことは書いていませんでした。あえて今回書くと立派な社殿がある神社らしくお狐様はそこそこ多くおられるみたいです。
注連柱のあとに鳥居が二つあって、大きな狛犬に拝殿前と本殿にそれぞれ狛狐。本殿も綺麗な入母屋でこの辺りで一番古くからあるいい神社でした。