ほわほわ神社生活

ほわほわ神社生活

神社が暮らしの中にあるおっさんのちょっとだけ変わった日常です。主に岡山県広島県の神社巡りをしています。神社巡りの記録や神社のことで思うことを書いています。

MENU

金屋子神社(島根県安来市広瀬町西比田307-1)

出雲といえば"たたら"を思い浮かべる人も多いかと。鉄に関する神を祀る全国1200社の金屋子神社の総本宮が安来にある金屋子神社です。龍神様ブーム? でお詣り先が水神様に偏っている方(私含む)はこちらにお詣りしてはどうでしょうか。

 

目次

 

【御祭神】

金山彦命 金山姫命

金屋子神 - Wikipedia

【御由緒】

 

境内の案内板の一部です。

金屋子神社への道】

国道432号を三成から道なりに北東へ14キロくらい走った所に白い案内標識があります。

山の間で道の脇は田んぼくらいで特に目立つ建物が並んでいる所ではありません。南からだと左側に灰白色の大鳥居が見えます。手前の道からでも鳥居正面への道からでも鳥居の向こうで同じ道になります。

大鳥居の向こうは田んぼが広がる谷間を通る道が奥へのびています。神社が近づくと左の山がぐっと迫ってきます。道は車二台が普通にすれ違えるくらいの幅があります。大鳥居を抜けて2キロほど進むと看板のある舗装された駐車場があります。

奥へ進むと参道横に駐車場

432号状に金屋子神社の標識があると知っていればナビが無くても大丈夫な神社でしょう🙂 湯野神社からは約6キロです。

 

神社手前左にある(上の写真の)駐車場も参詣者用なのかもしれませんが、二股に分かれた右の道(今まで走ってきた道のこと)を100メートル近く進めば上に写真を貼った金屋子神社駐車場があります。十数台は楽にとめられるでしょうか。空いているか心配しなくても大丈夫な気がします。

【👩‍🦽車椅子使用の方のための情報】

奥にある駐車場から参道を進むと途中で左に分かれた坂道があります。

作業用車が通るための道のようでした。ネットで金屋子神社の画像を見ていくと、車が社殿そばに駐車してある写真が見つかりました。

坂道の幅は狭く、上の写真のように水も豊かなことから夏は草も伸びていて大きな車だと余裕はなさそうにも見えました。勝手に進入してよいかは神社の事情もあるでしょうから要問合せかと。坂道は緩いので、押してもらって上がるのはそう大変ではないと思いました🙂

 

自動車参道がありますからお詣りは難しくない神社です。

 

 

【境内の様子】

金屋子神社大鳥居(社殿はここから2キロ近く離れています)

金屋子神社二の鳥居

金屋子神社参道

随身

石段上から

拝殿正面

拝殿斜めから

拝殿向拝

拝殿の扁額

本殿

本殿後方

社殿全景

社殿横から前方を

反対方向から

境内社

境内社

境内社(金儲神社)

斜めから

狛犬(石段下)

狛犬(石段参道上)

灯籠(あまり神社では見ない形かと)

夫婦杉

参道脇に置かれた巨大金屎(かなくそ)。奥の物は重さ35トンだとか

積み上げられた金屎をアップで

【おまいりをおえて】

村に鍛冶屋があった時代は過去のものとなりました。我々には水や火の神よりイメージしにくくなった神と思います。豪雨も旱(日照り)も台風も人の制御不能なものですが冶金は違います。金属は大きな砂金でもなければ自然に目にすることはないもの。熱することで見えなかったものが現れ、さらにそこから姿を変えるもの。岩や木といった自然物への崇拝から大きく変わる起点になったことでしょう。

 

駐車場から参道を歩きだしてすぐ右に池と境内社があります。ここの澄んで力強い気には驚かされました。歩いていてもわかるかもしれません。私は立ち止まって由緒看板を読んでいたから余計はっきり感じたようでした。

 

こちらの金儲神社がなぜ建てられたのか、由緒看板に篤い信仰心がわかる文章が書かれていました。住所氏名まで記されていたためにそこだけ除いて貼ろうかと思ったのですけど、悩んだ結果看板無しにしました。ネットで探せば見つかるかもしれません。

 

神社を建てようと思う人の心は現代でも変わらないのを見せられ、とても暖かな気持ちになれてありがたかったです😌🙏

 

金儲神社を後にして石段を上がった先の境内全体が軽い気が満ちていて気持ちがいいなと思いました😊

 

本殿は少し早い周期で気が波打っている感じ? 体が軽く痺れてくるのでそのまま立っていました。

#上記はあくまでも個人がその日そんな気がしたということです。人によっては変化を全く違った感じでとらえるのかもしれません。

 

参道脇に置かれているのはたたら製鉄で後に残る滓です。呼び名は複数あるようですが、この記事ではかなくそとしておきます。機械化されていない時代にどれだけ手間をかけて鉄を作っていたのか、その鉄がどれだけの富をもたらしたのか、考えさせられました。

 

水神様の社に滝や川があったりするように、こちらはこの巨大かなくそが御祭神のご神徳を感じさせてくれるものです。

 

おまいりをおえて下の駐車場に帰ってきて、「そろそろ帰ります」と挨拶しながら写真を撮ってそのまま後ろに下がって足元を見ました。するとそこにこんな存在が。

80センチくらいのヤマカガシ🐍でした。足のすぐ後ろだったのでさすがにびっくりしました。初夏の焼けたアスファルト上は熱かったはず。スマホを近づけて写真を撮ったら猛スピードで神社方向へ去って行きました。神社でヘビはいい存在とされますが、できたら毒蛇はなしでお願いしますと思いながら車に向かいました。神社にお詣りすると動物も共に生きているのを感じますね。

 

駐車場入り口を過ぎて少し上がった所に奥宮がありますが今回は時間の都合もあって(本当はマダニや野生動物が怖くて)お詣りしていません。時間がある方はどうぞ。

 

金屋子神社は喧噪を離れた山裾にある綺麗ないい神社でした。