ほわほわ神社生活

ほわほわ神社生活

神社が暮らしの中にあるおっさんのちょっとだけ変わった日常です。主に岡山県広島県の神社巡りをしています。神社巡りの記録や神社のことで思うことを書いています。

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厳島神社(広島県尾道市向島町岩子島1944)

尾道市(本州)と今治市(四国)の間に連なるように島があることは、しまなみ海道によって以前より知名度が上がったはず。しまなみ海道北半分の島にある神社にお詣りしておらず空白地帯でした。今回、事情があって急遽二つの島に出かけました。最初の岩子島(いわしじま)は尾道の街の対岸にある向島にくっつくようにある小島です。グーグルマップで付近の神社を表示したところ素晴らしい鳥居があったのでお詣りしました。

 

目次

 

【御祭神】

多紀理毘売命 多岐津比売命 市寸島比売命

【御由緒】

遥か昔、市寸島比売命が各地を巡られた折にこの地に滞在されたので、後に祠を建てたのが始まりの社だそうです。

厳島神社への道】

向島には国道317号が通っています。これを海に出るまで進んでそこから海沿いに広島県道377号を進むとすぐに橋が見えてきます。

あるいは県道377号で島の端まで来て左にカーブしてから1キロほど進んでもいいです。

 

向島岩子島を結ぶ赤い向島大橋は海沿いを走ってくると写真の場所から山に上がって渡ることができます。橋の幅は狭いです。軽同士は楽にすれ違えますが大型の車同士だともしかしたら交互通行でないとダメかも?

渡り終えたらすぐに左折して海岸沿いを進んでください。ゆっくり走っても10分もかかりません。

 

センターラインが無くてもそこそこ広い道で不安なく走れるはずです。右側は昔からの住宅地の中や山を越えての遠回りになります。一番困るのが軽自動車でも怖くなるくらい細い所があることです。参拝後はUターンを強くおススメします。

#もちろん、島を回って楽しみたい方はお詣り後に神社から左方向もありです。ただし、ストリートビューなどを使って事前に道路の把握はした方がいいと思いました。幅のある車は充分気をつけてください。

【👨‍🦽車椅子使用の方のための情報】

駐車場は10台は楽にとめられそうな広さだと思います。

ここから一度出入口を出てすぐの細いコンクリ舗装の道を下ります。

鳥居手前で地面に変わりますが段差や大きな凸凹はなく、車椅子で充分進めるはずです。

鳥居の手前は湿った砂浜で、鳥居から社殿側は少しふかふかの砂地です。すぐに拝殿へのコンクリ舗装の正面参道につながります。

 

柔らかく湿った砂浜ですのでタイヤが沈み込むかもしれません。そもそも満潮時には鳥居下部は海中です。難しそうなら鳥居をくぐらずに、下ってきた道の途中から社殿に向かうことになるかと思います。

 

境内社は本殿左右にありますが、20センチくらいの段を越えないとその下へ行けません。拝殿と本殿を繋ぐ板の下を通って一周できます。幅は1メートルはあったので車椅子でも大丈夫だと。

参道に階段がなく、お詣りは楽な神社だと思います😃

 

 

【境内の様子】

大鳥居1

大鳥居2

大鳥居3

鳥居前の瀬戸内海(遠くに三原の町の端っこが写っています)

海中灯籠

正面参道

拝殿

本殿

社殿全景

本殿横の境内社(一部です)

向って右側

鳥居そばの狛犬(潮風を受けてかなり丸くなっています)

駐車場そばの狛犬

社殿外側に並ぶ赤穂四十七士の絵の一部(昭和十年三月吉日とありました)

珍しい海中の手水鉢😮(満潮時には沈んで、干潮時には海水の手水になるようです)

 

【おまいりをおえて】

砂浜に向かう時は歳をとっても高揚感を覚えます。目の前には湖のように穏やかな瀬戸の海が広がっていました😃

 

砂浜から社殿いったいは非常に柔らかく軽い気に満ちていました。本殿からは早くもなく遅くもなく、ゆったりと気がふきだしてくるのを感じました。山のとは違う海の神社独特のものがあります(ように感じます)。エネルギーをとどめているのではなく、広く循環させているようなイメージ?

#いつも書いているようにあくまでその時個人が感じたというだけです。

 

私が駐車した時は誰もいなかったのですがお詣り中の30分ほどの間に何組も鳥居を写真に撮る人達がやってきました。ここで残念だったのは誰もおまいりする人がいなかったことです😞 信仰は強制ではありませんが、鳥居は神域の証です。ただの珍しいもの扱いは私には悲しかったです。

#あやしいおっさんがいるから近づかないようにしたのならいいのですが😅

 

でも写真を撮って帰るだけならいいです。注意書きを読むと、ただの景色のいい砂浜(自分たちにとって楽しい遊び場)程度に思う訪問者による問題があったようです。恰好の撮影スポットに映画のロケ地等も重なると神域という意識はどこかに行ってしまっても仕方ないのかもしれません😔 綺麗な浜(神域)を維持するために日々清掃されているのではと、ゴミのない砂浜を歩きながら思いました🙇‍♂️

 

最後に貼ったのは海中に沈む手水鉢です。最初見た時は何かあるなあというくらいで特に何とも思わなかったのです。まさか手水鉢が海にあるとは思いませんよね。海上交通の女神様の社にふさわしいですね😃

 

こうした気持ちのいい神域だとお供え物を神様からいただいて感謝して食べたいところですが、かなりの数の神職が境内飲食禁止と考えている以上、駐車場の車内でいただきましょう。そこから神様に恵みについて感謝しても聞こえます🙂 

 

管絃祭 - Wikipedia

こちらの厳島神社にも岩子島厳島神社管弦祭というものがあって、コロナ禍までは船を出していた祭りが社殿での神事だけになったとのこと。早く元の形に戻ってほしいものです。Wikipediaのは宮島の総本社の祭りについてのページです。

 

穏やかな海が秘める力が参道を通って社殿へ向かうような気がした清々しいいい神社でした。