ほわほわ神社生活

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神社が暮らしの中にあるおっさんのちょっとだけ変わった日常です。主に岡山県広島県の神社巡りをしています。神社巡りの記録や神社のことで思うことを書いています。

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備前国総社宮(岡山県岡山市中区祇園596)

総社がかつての国ごとにあっても現存するのは国ごとではなくもっと少ない。名前が総社であるものはさらに少ない。ならば、あるものにはお詣りしておきたい。そんな気持ちで出かけました。

 

目次

 

【御祭神】

大己貴命 須勢理比売命 神祇官八神

#上記は岡山県神社庁の総社宮のページに書かれている神名です。

【御由緒】

公式ホームページ - 備前国総社宮

総社宮|岡山県神社検索|岡山県神社庁

公式があるので最初に。一度目を通して神社について把握しておくのが神社とそこにおられるみえない存在への礼儀です。

 

備前国総社宮への道】

県庁所在地だけにルートはいくらでもあります。岡山県道27号や同96号あたりを走ってもらうのがよいかなと思います。後楽園から旭川を3キロくらい遡った辺りです。東からだと旭川の東を流れる百間川に沿って北へ向かうと神社があります。

 

今回はこれくらいしか書けません。ストリートビューでの事前把握後、各社ナビでお願いしますm(__)m

【👨‍🦽車椅子使用の方のための情報】

境内に障碍者専用駐車場はありません。神社そばにかなり多数とめられる駐車場がありますから駐車して車椅子を降ろすことに関しては困ることはないでしょう。

問題はここから下った所に鳥居があるため、下りはブレーキをかけながら下りればよくても、上がるのは急坂になりますから力のある男性が押すのでなければ難しいように思えました。

鳥居から参道は特に気をつけることなく奥へ進めそうでした。

 

拝殿は随身門の石段を抜けた先にあります。でも瑞垣右側から進むことができそうな所がありました。

拝殿へは大丈夫なはずですが、本殿向かって左側の境内社と本殿は段を上がるために車椅子では無理に見えます。右は一番端をなんとか通れると思いました。元々一般人は拝殿まで行ければOKなのでこれで充分といえば充分でしょう。

 

実は第一駐車場からそのまま左へ進むと境内へ入れます。

写真でわかるように車両進入禁止です。車椅子はその人の足であって車両等の等でなければいいなと思いましたが、これはその神社の事情もあるでしょうから、参詣者が勝手に判断するのはあまりよくないことだと思います。神域だからという以外に危険なために禁止という場合もありますので🙂

本殿裏をぐるりと舗装路が周っています。上で書いた所から拝殿前に行くこともできると思います。

社務所電話番号は調べればわかりますから相談されるのが一番です。通れそうな所も本来は車椅子のための通路ではないでしょうから、無断で通った結果の万一の事故は避けましょう。

 

石段や凸凹の山道しか手段がない山頂の神社ではありませんから、相談されて楽しくお詣りされてはいかがでしょうか🙂

 

【境内の様子】

岡山市教育委員会による総社解説板

備前国総社宮社頭(鳥居の右奥に社務所、授与所があります)

鳥居扁額

参道

随身

拝殿正面(幟の名前はわからないようにボカしてあります)

拝殿斜めから

拝殿斜め裏

本殿

本殿裏

拝殿向かって左側にある境内社

手水舎

狛犬

 

【お詣りをおえて】

放火という悲しい出来事から時間が過ぎた平成の終りに、多くの方々の思いが詰まった社殿が再建されたのは読んで知っていました。まだ十年ほどしか経っていない社殿は、研究の成果が反映された平安朝の神社建築の再現とのこと。我が国の八万とも十万とも言われる神社の社殿で唯一のものを間近で見ることのできる喜びを味わえました。

 

この記事では普段よりも車椅子の項目に時間をかけています。神々は身体障碍者は神社に来るなと思われてはいません。現代に蘇った社殿を目にして長い神々との歴史を想い、良い想いの力を得て元気に明日を生きることに障碍の有無は関係ありません。喜びを共にしましょう😊

 

全国各地にある有名な神社の歴史を刻んだ社殿は素晴らしいものです。一方、備前国総社宮のように新たな歴史を刻む社殿もいいものです。

 

よく鳥居をくぐった途端に激変する神社がありますが、こちらはそういったことはなかった気がします。その代わり、瑞垣までの社叢や参道のどこも気持ちがよくなったのを覚えています。

 

社殿そばで場所を変えながら長く立っていたのですが、他社のような感じがわかりませんでした。普通は社殿周囲に放射している様々な力をすぐ感じられるものです。しばらく考えて、どうやら水平方向ではなく垂直方向へのものではないのかと思うようになりました。社殿はあるが何かぽっかり空いたような感じといえばいいのか。少々異質に感じるものでした。

 

これは悪い意味で書いているのではありません。そこに何もなければ境外のようにがさついた空気の感じを強く受けたはずです。それは全くなかったですから。居心地は非常によいのです。こうした神社もあるのだなあと思いながら境内をウロウロしました。

 

公式サイトに行くと表示される拝殿写真を観ていただくと、上記のことが読む皆さんにもなんとなく感じられるかもしれません。建物は横に広がっていても意識はつられて横にはいきにくいです。

 

拝殿前の正方形の枠に砂を敷かれた所は神事の際に使われる場所ではないかと思われますので、きちんと左右に迂回した方がいいでしょう。参道石畳も左右に迂回していましたので。

 

今回はいつもに増して妙なことを書くことになってしまいました。あくまでも個人のその日の感想ですから、ご自身がお詣りされる時には上記のことを忘れて楽しくお詣りされてください😌

 

備前国総社宮は、人が減って寂しくなる流れにある多くの田舎の神社とは違って、再び土地と神々と人のムスビがしっかりとした形になりつつあるのがすぐにわかる綺麗ないい神社でした。