ほわほわ神社生活

ほわほわ神社生活

神社が暮らしの中にあるおっさんのちょっとだけ変わった日常です。主に岡山県広島県の神社巡りをしています。神社巡りの記録や神社のことで思うことを書いています。

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田原神社(広島県庄原市市町1559)

神社には山中にある人体のツボに当たる場所もあれば、多くの人が住む里で信仰を集めるための場所もあります。田原(地名はたわらと読むようです)神社は後者であると同時に前者の要素も兼ねているようで、つまりお詣りしてこいなのでした😅

 

目次

 

【御祭神】

応神天皇 仲哀天皇 神功皇后 仁徳天皇

 

相殿

豊磐窓神 奇磐窓神 猿田彦神 道稚郎子 若日媛命 天鈿女命 保食神

迦具土命 大雷神 高龗神 大山祇神 綿津見神 水波能売神 天水分神

国水分神 津速産霊神 興台産霊神 市十産霊神 天児屋根神 伊弉那岐神

伊弉那美神 大名牟遅神 少彦名神 須佐之男神 稲田姫神 事代主神

大年神 御年神 若年神 菅原道真公 藤原鎌足公 首藤俊道霊

山内通資霊 白太夫

 

上記は広島県神社誌の田原神社の項に記載されている祭神。

【御由緒】

御祭神として祀られている山内通資が小田原から勧請したそうです。相殿がやたらと多いのは明治の神社合祀の結果のようです。

 

【田原神社への道】

尾道、世羅から北へのびる国道432号と庄原、三次といった盆地を結ぶ東西の国道183号が交わるのが庄原です。市街地から西、三次方向へ4キロほど183号を走って七塚交差点を右折して北へ向かいます。道の先に森のようなものが見えるのが社叢です。183号からは300メートルも離れていません。

問題は神社駐車場の看板が見当たらないこと。横にある農村公園は庄原市の施設のようです。トイレを借りるのに中に駐車してそのまま神社に行っていいのかな?

 

自動車参道で上がった上の土地に参詣者駐車場がある神社もあります。が、田原神社にはそれ(の案内)は無かったです。

 

どちらの方法にしても問題ないかどうかがわからないので、私は自動車参道に車が入った辺りにとめてお詣りしました。

 

JR芸備線七塚駅から徒歩10分くらいでお詣りできるそうなので折り畳み自転車で輪行する手もあると思います。

 

【👨‍🦽車椅子使用の方のための情報】

自動車参道があるので社殿のある最上段まで上がることは可能です。ただ、車椅子では少々急坂に思えました。

社殿などの建物から充分離れた土地にとはいえず、端っこの方に寄せて駐車することになると思います。自動車参道は短く、上の方まで見えますから車の走行そのものは問題なさそうです。

あとは宮司さんの許可を得れば安心してお詣りできるのですがネット上で公開されていないのかすぐに見つけることができませんでした。

 

横の農村公園と神社境内はどこまでが境内でどこからが公園か(他所から来ると)わかりません。こちらに駐車してもよいのなら、前の道から鳥居を過ぎて自動車参道を車椅子を押してもらって社殿まで行けそうです。

#今回もはっきりここに駐車してお詣りできますと言えないです。付近のお宅もあまりなく、この猛暑では散歩しているお年寄りにたずねるのも時間帯によっては難しいでしょう。

 

参道途中にこんな注意看板が😲 マムシは枯れ枝に紛れてぱっと見では気がつきにくいので足元に気をつけてお詣りしましょう。ただ、過度に恐れることはないと思います。マムシはむこうから追いかけてくるような蛇ではないですから。

 

【境内のようす】

田原神社鳥居(石の両部鳥居は木に比べるとかなり少ないです。見事な鳥居です)

田原神社社号標

石段参道途中から入り口を

正面参道途中から拝殿を

拝殿(広島県神社誌によると社殿は昭和51年に全焼、翌年再建)

本殿(流造や入母屋がほとんどの備中国と違って出雲に近いことを感じます)

境内社1(広島県神社誌によると大山神社摂末社ですがこちらなのでしょうか?)

境内社2(こちらの境内社は不明です)

狛犬

 

【おまいりをおえて】

武士が八幡神を信仰し、新たな領地に勧請した御由緒はよく目にしますね。ここもそうした神社でした。古くは田原山八幡宮の名だったそうです。支配地の田を守ってくれることを願って山の麓に勧請したのか。人は変わり続けても見ている神社と土地の恵みは昔と変わらずなのでしょう。

 

石段も舗装された自動車参道にもゴミはほぼありませんが、それ以外は境内地が杉(桧?)に覆われているから枯れ枝が落ちていました。それなりの人数でしないと一人や二人では日々の掃除は大変だと思いました。どれだけ片付けても翌日にはたっぷり落ちているのが杉の困ったところです😔

 

段々に整地した土地のために、斜面を上がった先に平地になっている境内と違って、実際の面積以上に広く感じられます。

 

拝殿が少し変わっているのは火事の後に建て直したからだそうです。令和だと再建は昭和よりは困難になったはず。本殿の切妻妻入は写真の所にも書いたように、山陽地方では他の造に比べるとぐっと少なくなります。中国山地を越えて山陰に入ると出雲国になりますから、吉備国とは雰囲気が異なります。ここはまだ備後とはいえ、県境まで大した距離ではないから、そうした影響が見られるのは面白いです🙂

 

鳥居をくぐるとすぐに気がまろやかなものに変化します。本殿そばに立っているとゆっくりとした圧を感じました。これだけ合祀されていると、分社として持っている本社と同じご神徳が多数重なり合って人によってどんな神社の側面? を感じるかはわかりません。逆にそれが魅力かもしれません。

#いつものようにその時の個人の主観にすぎません。他の日、他の人は全く違うかもしれません。

 

田原神社は山裾に鎮座する700年の歴史を持ついい神社でした。