備後国のかなり北の方、備中国との境に近くもう少し北へ走れば伯耆国へも行ける、ちょうど瀬戸内海と日本海との中間にこの神社は在りました。
目次
【御祭神】
手力男命 天宇受売命 軻遇突智命
#広島県神社誌の土佐森神社の項にこのように記述されています。
【御由緒】
不明。大正時代に愛宕神社を合祀したそうです。軻遇突智命が御祭神なのはこの時からなのかもしれません。
#広島県神社誌にも詳しくは載っていません。こうした神社は集落のお年寄りからの話が頼りですが偶然出会わないと今は聞けません😫
【土佐森神社への道】
備後南部からだと、国道182号を東城まで北上したら182号は県境を越えて岡山県へ延びているため、備後国を北上するのはここから国道314号に代わります。
市街地を抜けて山沿いを数キロ走ると案内標識が出るので、右折して県道12号を走ります。約2キロ進むと横断歩道があります。ストリートビューが古いのでその後に増えているかもしれませんが、田舎なのでおそらくないかと。車線の上(空中)にあるから遠くからでもわかりやすいです。
ここを右折して細い橋を渡って進んだ突き当りを右に150メートルくらいで地神を祀る場所に着きます。土佐森神社参道はここから50メートルほど上にあります。
地神付近から上を見ると本殿が
今回駐車場がないためにこれ以上の案内はできません。付近で合法的に駐車できる場を探してもらうしかないのです。神社からは相当距離があるはずです。バイクがある人はそちらを強くおススメします。あるいは複数人で一台の車で運転者とおまいりをする人を交代して駐車しないですむようにするしかないかと。
【👨🦽車椅子使用の方のための情報】
十段ばかり石段を上がらないといけません。右端に手すりがあるので誰かにおんぶしてもらって上がり、車椅子も上げることは男性に介助してもらえれば不可能ではないでしょうけど、駐車場がなく遥か遠くからやってきて坂を登って社頭へのこの神社はとても困難だと思います。残念ですが車椅子でのお詣りは難しい神社です😥
【境内の様子】
土佐森神社社頭
拝殿
本殿
社殿から離れて境内入り口辺りを
石灯籠に刻まれた土佐森大明神の文字
本殿の下側にある地神
【おまいりをおえて】
訪れてみると、田舎の集落の人達の生活を見守ってきた神社のひとつでした。氏子は少ないようですが大事に守っていることが伝わってきます。
手力男神は山陽地方ではあまり御祭神としてはメジャーではないと思います。出雲に近づくと名前を目にすることが増えます。こうした時、神話が生きていると思えて楽しいです🙂
本殿横に立っていると、ゆらゆらとした気を感じました。鳥居から先の人が歩ける境内は狭いですけど、こんもりした丘が神域のようでしたから、その場の気はギラギラ照りつける日差しの下でも爽やかな感じでした。きちんとした神域のように思いました。
土佐森神社は何か特別目をひくような派手さはありませんが、田舎の産土神の社らしい土地の気を持ったいい神社でした。