ほわほわ神社生活

ほわほわ神社生活

神社が暮らしの中にあるおっさんのちょっとだけ変わった日常です。主に岡山県広島県の神社巡りをしています。神社巡りの記録や神社のことで思うことを書いています。

MENU

下切神社(徳島県美馬郡つるぎ町一宇字剪宇93)

指示された神社の中にはちょっと行きたくないな(道路的に)という神社があります。こちらはそうした神社でした。それでも行くべき理由がありました。

 

目次

 

【御祭神】

猿田彦命 天鈿女命 義人谷貞之丞(神社のある一帯の江戸時代の庄屋)

#谷貞之丞で検索すると何があって祭神となったのかがわかります😢

【御由緒】

不明

【下切神社への道】

吉野川沿いのつるぎ町から剣山までのちょうど中ほどの(南北の)位置にあります。つるぎ町(国道192号)から国道438号を南下します。この辺りの438号はまだ片側一車線の所が多いです。少し距離(約15キロ)はありますが信号の無い山道でまだそれほど急坂ではないので、それほど時間はかかっていなかったと思います。

 

問題は県道259号です。438号が川に沿って大きく左にカーブした所に赤と白の橋が架かっています。こちらを通って奥へ延びる道が259号です。

下切神社はここから”3.5キロ”も離れています。まず橋を渡った所に通り抜け不可の案内看板が立っているのです。土砂崩れでもあったのかと思い、そばにある県の一宇詰所で看板についてたずねたところ、県道が途中で通れなくなると⁈😲 地図だとこの道で隣町へ抜けられると思う人がいるとのこと……。反対の国道492号側からだとストリートビューで衝撃の光景を目にしますのでぜひ途切れる手前くらいから走って見てください😑

 

看板は車が行き止まりまで行って困らないようにとのものでした。この上の集落にある神社までは行けますかとの問いに、そこまでは行けますとのお返事🙂 

#お仕事中にお邪魔をしてしまいました。その節は大変お世話になりましたm(__)m 無事に帰宅しております。

 

そこを後にして走り出したら道がどんどん狭くなり、右にぐっと曲がって登りになった辺りからはコンパクトカーだと初めての人は徐行間違いなしの険道に😱 ぎゃあああああああぁぁ……

 

でも今更引き返せない。意を決してまた走り始めました。山をどんどん登りますが、道に枝や石が散乱して車一台ギリギリです。ヘアピンカーブだと本当にノロノロ運転でないとすぐそこに見えている次のカーブで対向車と正面衝突する恐怖もあって、とてもじゃないが速度は出せません。本当に細くなってからの3キロくらいにどれだけ時間がかかったか。生きた心地がしませんでした😨

 

対向車をかわせる場所が全くといっていいほど無いのです。車一台ギリギリの曲がった下り坂をどれだけバックすればいいのか。ガードレールも所々ないから、うっかりタイヤを落としたら大変です。

 

神にひたすら祈り続けながら走り、集落まで来てほんの少しだけ道が広がった時の解放感!😭 神社はここからすぐです。と、こんな感じの土地勘の無い者には怖ろしい道です。神社前は道が広がっています。こちらに車をとめてお詣りしました。

行き止まり故に上から来る車は集落のわずかな人に限られるはず。通勤時間帯を除けば3キロの間でたまたまタイミングがぴったりということはそうそうないでしょう。

 

一秒でも早く神社に、そして438号にと思っていたので写真を撮る心の余裕がありません。ストリートビューで見るのと走るのは大違いだと思ってください。この日は梅雨で大雨が降って落ち葉と枯れ枝が道のわきに出てきたから余計に狭く感じたのだとは思います。それでもコンパクトカーの方でも覚悟して運転するべきだと。

 

この神社は特別な想いで訪れる人だけが来るのではないかと思います。そうでない方は車での参詣はおすすめしません😣 べったり両足が地面に着くオフ車(バイク)の125㏄でトコトコ走って向かうのをおススメします。でもそれだと遠方からの参詣に高速が使えないから250㏄で足つきのよいものが一番かもしれません。

【👨‍🦽車椅子使用の方のための情報】

道から見上げた山の斜面にあります。道と平行に延びる石段参道しかありませんから、拝殿前でのおまいりはできません。安全のために道が広がった所から遥拝するしかない神社です。

 

 

【境内の様子】

下切神社全景

鳥居と石段参道

拝殿 

本殿

境内社

地神塔(五角柱)

狛犬

 

国道438号徳島県道259号の交差点にある橋から見た貞光川

上流

谷貞之丞ゆかりの地を訪ねる人のための案内看板

 

【おまいりをおえて】

この神社は多くの村人を己の命と引き換えに救った江戸期の庄屋、義人谷貞之丞を御祭神として祀っています。これが指示の理由だと帰宅して数日してようやく理解できました😔

 

田舎の集落にある小さな神社です。巨大な磐座とか滝といった所ではありませんから、何か自然の巨大な力に満ちた神社ということはありません(と思います)。翡翠色の川や神社前から観る谷の向こうの山等、道さえもう少しなんとかなったらと思う美しい所でした。

 

ここは人の想いを知るための場でした。

 

小さな村の神社ですが、拝殿も本殿もそう昔ではない時に替えられています。下切神社は長い時を経ても命の恩人を忘れていない人々が守るいい神社でした。

 

#今回の徳島神社巡りの旅の総括記事を書きます。そこで国瑞彦神社と下切神社、つまり人を祀ることについて書こうと思うことがあります。そのためにこの記事内では短い感想で終わります。