ほわほわ神社生活

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神社が暮らしの中にあるおっさんのちょっとだけ変わった日常です。主に岡山県広島県の神社巡りをしています。神社巡りの記録や神社のことで思うことを書いています。

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稲田神社(仁多郡奥出雲町稲原2128-1)

名前からし出雲神話な神社に胸が高鳴りますね😃 そしてそれは当たったのでした。

 

目次

 

【御祭神】

稲田姫命 素盞鳴尊 大山祇命 大国主命 足摩乳命 手摩乳命

#イラストACにある”えんそう”さんの女神イラストです。

【御由緒】

稲田神社 - 神社詳細 | 島根県神社庁

稲田神社 (奥出雲町) - Wikipedia

リンク先は二つとも読んでみてください。

下は境内にある由緒看板です。

 

【稲田神社への道】

国道314号の奥出雲町横田で島根県道25号へ進みます。ナビが無くてもわかるくらいに白い案内標識(南北どちらからにもあります)がたくさん縦に並んでいる大きなT字路を曲がります。600メートルくらい進んだ所が短い橋になっています。その先150メートルほどで右へ曲がります。200メートルくらい走ると稲田神社の案内標識が道路上空にあります。あとは片側一車線の道を約1キロで稲田神社駐車場に着きます。

 

駐車場は神社の手前、笹の宮横の舗装された所です。

ですが、ここからだと参道を数百メートル歩くことになりますので、お昼ご飯時でなければ参道をそのまま進むと楽です。車二台ぎりぎりすれ違えるかどうかといった幅です。

この神社は社務所に有名な蕎麦屋(姫のそば ゆかり庵)があります。なので、お昼時は島根ナンバーだけでなく県外の車もやってきています。特に連休等は一杯になるようで、参道脇にもとめたりしているみたいですね。

境内は未舗装なので車がスピードを出して走ると土埃が結構派手に。念のためマスクをして歩いた方がいいでしょう🙂

 

笹の宮や産湯の池にもお詣りしたい方は最初から手前の駐車場にとめて歩いてまわるのがいいかもしれません。二つともこちらの駐車場からの方が近いです。ほぼ平らな土地ですから歩くのは大変ではないです。

【👩‍🦽車椅子使用の方のための情報】

手前の駐車場は数十台とめられそうな広さがあります。蕎麦目当ての車が少なければ社殿から数十メートル離れた土地に駐車できるでしょう。

 

境内駐車スペースから緩い傾斜の土地を進むと拝殿は一段高くなっています。石段だけに見えますが、右端がこんな坂になっています。作業用車が通るための道だと思われます。”境内の様子”に拝殿横からこちらを見た写真もあります。

本殿はもう一段高い土地で、玉垣で囲まれています。こちらの写真は全く無いのを見ると完全に無理なのだと思います。

#皐月のことで記憶頼りでははっきりと書けず申し訳ないです。

 

笹の宮はこんな場所です。

駐車場の端からは30メートルくらいしか離れていませんが、車椅子だと路側帯が狭くて車道にはみ出してしまうと思います。

 

 

【境内の様子】

稲田神社鳥居

駐車場から少し歩いた所から見る拝殿

拝殿

出雲国らしい太い注連縄

拝殿横から前方を

拝殿横から本殿を

本殿のある段から見た拝殿裏

本殿遠景

本殿正面

本殿斜めから

神紋

社務所(姫のそば ゆかり庵)

笹の宮

案内板を拡大

素戔嗚尊櫛名田比売の像

素戔嗚尊

稲田姫

由緒看板とイラスト(鳥居の形なのがお洒落)

石灯籠(社殿の屋根を模しているのは珍しいですね)

誕生地の碑

 

【おまいりをおえて】

私が小さな頃からお世話になってきた神々の中におられる女神が櫛名田比売です。こちらにはどうしても行きたいと思っていました。神話が人々の心の中だけにあるのではなく、現実の場にもあるのは嬉しいことです😊 駐車場にとめてはやる心を抑えながら急ぎました。

 

鳥居の先80メートル近い距離を進んだ先が駐車場でそこまでは他の土地と大差はなかったかと。そこから拝殿まではじんわりと良い気に変わっていくのを楽しめます。拝殿までは他の神社との違いははっきりわかりませんでした。

 

拝殿と本殿が繋がっておらず、本殿前でもお詣りができる神社ではそうしています。稲田神社本殿前に行こうと短い石段を上がっていくと日向なのに急激に気温が低下していくように感じる清々しさと威圧感。ありがたさで身の縮むような感覚になれる喜び😌

 

ゆかり庵駐車場となっている境内からほんの少し離れた奥にこんな場があるとは予想外でした。ここには拝殿に来た人の中でも一部の人だけが来ているのでしょう。拝殿が壁となって聖と俗が分けられているのかも。

#あくまでも当日の本人の感想です。何も証明することはできません。他の方とは感じ方が違っているかもしれません。

 

大社造の本殿を間近でじっくり見ることができるのはありがたいです。普通は幣殿と繋がっていて瑞垣で囲われて近づけないですよね。他の方が昔撮られた写真を観ると社殿が違う? 拝殿と本殿が妙に離れているのはそのためだったのですね。昔、実業家小林徳一郎氏の多額の私財(寄進)によって整備されたのですが、氏子がいない故に維持が難しくなっていたのだそうです。このあたりの話は下でリンクする”姫のそば ゆかり庵”の公式ページを読むと詳しく書かれています。

 

拝殿前に櫛のお守りが置いてあってそこでひとついただきました。普通の形のお守りは多くなりすぎるので受けませんが、珍しい物はつい受けてしまいます。同じ物は社務所にもあります。

#櫛が行方不明になってしまって写真がありません😅

 

笹の宮は小さな竹藪? 道から5メートルくらいしか離れていないのでよく見えます。産湯の池はナビで歩いて向かったのですが、池のほとりへ案内された所で迷った末に引き返しました。池の土手の奥の方にあるらしいのです。けれど、草が伸びていたらマムシやマダニの危険があるだろうからどうするかなと考えて今回はみおくりました😥

 

最後に……とても素敵な櫛名田比売の神社だっただけに、どうしても気になったことをひとつだけ書かせてください😔

 

出雲と言えば蕎麦ですよね。神社巡りでいつもぎりぎりまで時間を使ってしまうから現地の物を食べることがなかなかできません。こちらはお詣りと食事を両方すませることができるのです。これはありがたい😊

 

そして          ↓

             ↓

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お詣りもせずに蕎麦だけ食って帰る人々を見た時、この国の未来がこの国の民の手ではっきりと決まった気がしました。

 

参拝の強制はできませんが、せめて駐車スペースから一礼して食べに行くくらいはしてもいいのではないでしょうか。やってくる人の多くはどうやら認識は蕎麦屋のようですが、そこは神域にあるのです。信仰は各自の自由だとしても、礼儀は自由ではないはずです。人々の心に霊的な豊かな実りがなくなっているのが問題な気がしているのです😥

姫のそば ゆかり庵 奥出雲 稲田神社

寂れてしまった神社に活気をと願われた方々の労に敬意を表して、土地と神と人のムスビを感じられる貴重な蕎麦を美味しくいただいて良い放射をして帰りましょう。

 

稲田神社は縁ある地に恩返しをした人物が残したものと、その土地で生きて大事なものを守っている人から、その土地その土地で生きる意味を学べる綺麗ないい神社でした。

#蕎麦は評判通り美味かったです😋 松江や出雲といった観光地からは少し離れていますけど交通量と信号の数の点で非常に快適なドライブを楽しめると思います。