学者から右大臣となったのは奈良時代の吉備真備公と平安時代の菅原道真公。
怨霊とされてお祀りされ、後に学問の神(天神様)として全国的に崇敬される道真公と違って、真備公は地味です。御祭神となっている神社数も比較にならないでしょう。主祭神でなければ所々にあるようですね。
真備公は唐から多くの文物を日本に伝えた功労者なので、もう少し神社があってもよかったのではと思います。
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【吉備大臣宮への道】
吉備大臣宮は 国道486号を広島岡山県境を越えて東へ向かい、矢掛町と真備町の境にあります。大きな看板が道の上にありますから迷うことは考えられません。曲がってすぐ神社が見えます。右側にとても大きな駐車場(適当に数えても100台以上可能)があるので困ることはないと思います。
【境内の様子】
一の鳥居から奥を見る。一の鳥居は2mちょっと? しかありません。どの鳥居にも石がのせられていました。
拝殿。
入母屋造の本殿。
向かって左側から神社を見る。
【お参りをすませて】
拝殿前の物に彫られた年号を読むと神社そのものはいつからかは不明ながらこの地にあったようですね。周辺を整備して公園としたようです。
本来は本殿裏に山(林)が迫り、南は川原を挟んで小田川が流れる良い地だったのでしょう。ただ……今は自然の持つ強い力は感じることができませんでした。大きな松があるおかげで取り囲む社叢がない分をカバーしているように思えました。
留守を預かるご眷属は多いようです(そう感じているだけです)。本殿横で目を閉じてご神気を感じとろうとすると、静かに打ち寄せてくる波動は分かりました。
だから自然の中にあるわけではありませんが、ちゃんと力のある神社なのだと思います。絵馬がたくさんかかっていました(名前がわかるので写真無し)。
山陽地方に住んでいると国道486号を走る機会は多いです。矢掛町を走る時にちょっと寄り道してご挨拶してはどうでしょうか。トイレもあるし、人気のうどん屋さんもあります(お昼時だけ)。
いつもお詣りしている神社と違う雰囲気にちょっと戸惑いましたが良い神社でした。
おまけ
公園左奥に立つ吉備真備公像を斜め下から空を背景にできるように撮ったもの。
6.45mあるそうです。