山の中のお稲荷様を見つけて、ふひひと言いながら石段を登りはじめてすぐ、ふうふうひーひー言ってると迎えてくれるのは、狛狐のお二人。
もちろん、日陰になりがちな山中の稲荷だから緑のたぬききつね。苔と言っても盆栽で使うアレではなくて、ぬるぬるしたくさいアレで跳満確定。さらに鳥の糞まみれだと倍満になります。洗いたい……とにかく洗いたい。でも山の中で他所の神社だと諦めざるをえません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
山中でなくても日陰だとかで苔狐になっていることがあります。お稲荷様は怖いとか祟るだとか言われてまさに触らぬ神に祟りなし状態の結果です。自分が氏子の神社等、洗浄できる場合は入念に下見して必要になる掃除道具の準備にかかります。用意ができたらいよいよ洗浄です。その前に像に入っているお狐様には像から離れていただきましょう。
境内ですから使える洗剤の種類も量も限られていて、スポンジやブラシも石を傷めにくい柔らかい物を使って、時間をかけて汚れを落としていきます。高圧洗浄機を使えるなら、弱めにしてかけると凹みの中の汚れやこけも落とせて石は白くなります。新品タオルで拭きあげて乾くとまさに白狐像です。
そうなったら赤い前掛けを元に戻して終了です。裸のお狐様ならここで前掛けをプレゼント!🎁 そして、「お狐様綺麗になりましたよ。かっこいいです」とか感想を述べましょう😁
お狐様によると、汚れが落ちるとさっぱりした気分になるのは人間と同じだそうです。かっこいいとか言われるのも悪い気はしないみたいです。人間が一生懸命綺麗にしてくれたことに感謝しているとのことでした。笑顔で頭を下げて帰宅しましょう。
自分の像を綺麗にしてもらえたお狐様も満足。綺麗にした自分も満足。お詣りに来た人も綺麗な狛狐を見てほわほわでめでたしめでたし。
好きなお稲荷様があるなら清掃が許されないかたずねてみるのもよいかと。ご縁があればきっと清掃させてもらえるはずです。
ここまではあくまで目に見えない存在がいると思う人向け。そうでない人は町内会の清掃活動の一環として御町内の神社の掃除があるならば行ってください。掃除は生きている以上必要だから何も悪い事ではないですから。
#表面がまだ綺麗な像の話です。ボロボロになっているものを下手に洗うと大変なことになりかねないですからね😅