ほわほわ神社生活

ほわほわ神社生活

神社が暮らしの中にあるおっさんのちょっとだけ変わった日常です。主に岡山県広島県の神社巡りをしています。神社巡りの記録や神社のことで思うことを書いています。

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甘~いお菓子で甘~いひととき😁

お菓子というと神様より仏様のイメージだろうと思います。これは仏壇にお供えするお菓子(落雁)が盆にはたくさん並んで売られていることからもそうだと納得していただけるのではないかと。

 

でも神様がお菓子を食べない、食べられないことはないです。例えば女神様は甘いお菓子も受けとってくださいます😄

 

女神様と書きましたが記紀神話天津神国津神として登場される神々以外に歴史上の人物で御祭神になっている女性だと人間のお菓子は喜んでいただけるみたいです。みたいというのは全員にお訊ねできるわけがないので😅

 

今日訪問した神社の女神様は元人間でした。以前お詣りして友達になっていたので、サプライズを考えましたが、平地にないからひっきりなしに参拝者がいるわけでなく、当然参拝者持参のお供えは少なくなると思い、本当に食べたいものがいいだろうなと要望をきくことにしました。

 

お姫様は綺麗な巻き寿司とかはどうかなとの問いにお寿司よりお菓子と。人間だった頃は甘いものはいつも口にできるものじゃなかったものね、と笑ってお菓子にするねとお姫様に返事。

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和菓子店では春らしい生菓子や桜餅など数種類のお菓子、そして途中でお茶を買って神社へ。

 

神社の日々のお祀りでは和菓子はたぶん供えられないものだと思います。この世に美味しいお菓子があるのは知っていても普段は食べられないのです。お菓子の説明をしながら並べ、どうぞと言ってしばらくして味はどうかと訊いた時のお姫様のなんだかはずんだ調子の反応に笑ってしまいました。

 

神職が日々お祀りでお供えされているものは神道的に大事です。でもそれだけが神様の食べられるものではないです。ただ、どれがよくてどれがふさわしくないのかわかりにくいと思います。

 

今回の和菓子はあんを使って和菓子職人が心を込めて作った品です。神話でオオゲツヒメの体から生じた穀物の中に小豆もありますからそれで作られたお菓子がダメなはずはないでしょう。

 

本当は、お菓子そのものよりも自分のために一生懸命考えて神社へのお土産を用意してくれたその心が一番嬉しいようです。人間相手にどれだけ自分をすり減らすほど心をこめても全く通じない悲しさを味わうことはこの世ならではです。でも不安に思うことなく通じることもこの世にあるのです。

 

神様のいる場所にはご眷属様もおられますが、中にはお一人という場合もあるようです。そうした神社(祠)だと神様が最初、自分が次で甘~いお菓子で甘~い時を共に過ごすのはお互いに楽しいはずです。お互いの立場は違えど双方笑顔になれることを皆が楽しめるような時代がいつか来てほしいなといつも思います。そして、それが人同士でも当たり前に(気の遠くなるような道のりだと感じていますが)なる時が必ず来ると信じて今日も神棚、神社に向き合っています。

 

#なんでも自分が思うようにしたら神社の方々(人間)は困る場合もあるはずです。神職常駐でない神社ではひっそりと、常駐されている神社では事前に現物を見せて許可を得るようにしてください。もし、このお供えはちょっとと言われた時は素直に引っ込めてください。神社や神道は何度も変遷の時を越えてきています。そうした流れ、伝統を守る神職を無視しての勝手なことはよいとは言えないのは事実でしょうから。